俳優の仲里依紗さんが、橋本環奈さん主演の2024年度後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おむすび」に出演することが1月30日、分かった。仲さんは、ヒロイン・結(橋本さん)の姉で、地元・福岡で“伝説のギャル”として知られた米田歩(よねだ・あゆみ)を演じる。仲さんの朝ドラ出演は、2020年度前期放送の「エール」以来となる。
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仲さん演じる歩は、“ゆとり世代”である結の八つ上で、90年代に歌手の安室奈美恵さんに憧れた“コギャル世代”。パワフルな歩の存在は、結の生き方に大きな影響を与える。奔放な振る舞いで米田家に大きな波乱を巻き起こす歩だが、ギャルになった裏にはある秘密が……。主人公とギャル、そして平成をつなぐキーパーソンとして、「おむすび」の世界を盛り上げる役どころになるという。
仲さんは「私は、平成元年に生まれ、勉強も遊びもこの仕事も家族との時間もあの平成時代と共に全力で駆け抜けてきた生粋の平成っ子です。30年間の中に悲しい出来事や耳を塞ぎたくなるニュースはたくさんありましたが、それでも毎日の生活には、心が温まったり、一緒に笑い合ったり、たたえ合ったりできる瞬間がちゃんとあって、私はずっとそれを見つけながら今日まで生きてきました。もし『失われた30年』があるのだとしたら、それは失ったのではなく、時代の流れが忙し過ぎて、多くの方が見落としてきてしまった時間なのかもしれません」とコメント。
「そう思った時、私がこの作品で務められる役割が少し分かったような気がしました。あの時代に息づいていた絆や人を思い合う気持ち、そして不屈のギャルマインドを、もう一度拾い直して、置き忘れてきてしまった方々にそっと届けられたらいいなと思っています」と意気込みを語った。
制作統括の宇佐川隆史さんは、仲さんの起用理由について「伝説のギャルを演じられる人物とは、一体誰なのか……そう考えた時、仲里依紗さん以外には考えられませんでした。仲さんは、生きるパワーにあふれ、見ている私達の心をじかに揺さぶる、熱く繊細なお芝居をされる方。この90年代~00年代に、実際に青春を過ごされたお一人でもあります。そして何より、仲さん自身が芯に持つ、“好きなものは好き”と言える強い力……その力強さが、ある秘密を抱えながらギャルとして生きる歩に説得力を与えてくれると信じています」と明かした。
続けて、「主演の橋本環奈さんに仲さんのお名前を伝えた時、『うれしい!』と満面の笑みで喜びをあらわになさっていました。橋本さんと仲さんの、パワーあふれる姉妹コンビ……今から楽しみでしょうがありません」と期待感をにじませた。
「おむすび」は、NHK連続テレビ小説の第111作。元号が「平成」に変わった翌日に生まれたヒロイン・米田結(よねだ・ゆい)が、福岡でギャルとして育ったあと、あるきっかけから関西で管理栄養士を目指す……という“平成青春グラフィティー”。
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