7月下旬にクランクインした2021年放送の大河ドラマ「青天を衝(つ)け」のロケが、埼玉県内で9月5日に行われ、主演の吉沢亮さんは「現場の雰囲気もすごく良く、空気感も掴めてきたような手応えがあるので、いい方向に進んでるなという気がしています。雨で撮影が中断してしまったシーンもありましたが、とても楽しくやっています」と手応えを明かした。
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この日は埼玉県比企郡嵐山町・鎌形八幡神社で、渋沢栄一(吉沢さん)、渋沢喜作(高良健吾さん)、尾高千代(橋本愛さん)の、幼なじみ3人組の運命が、大きく動き始める……というシーンを撮影した。
埼玉は物語序盤の舞台地で、吉沢さん演じる主人公・渋沢栄一の故郷でもある。「すごくのどかで、空気もきれいですてきな場所です。このような周りの空気のきれいさとか清さを感じながらお芝居することができているので、のびのびと楽しく演じています。(渋沢栄一が)こういった場所で生まれ育ったことを考えると、穏やかな広い心を持った方だったのではないかと感じます」と吉沢さんは印象を語った。
栄一のいとこ渋沢喜作役の高良さんは、「喜作が気持ちのいい役なので楽しく演じていますし、長丁場で一つの役を演じる大河ドラマの醍醐味(だいごみ)も感じています。現在は物語序盤を撮影しており、これからどのように役が成長していくか楽しみです」と話していて、「(渋沢の故郷・深谷市といえば)やはり“深谷ねぎ”が初めに浮かびますし、深谷でくみ上げられた地下水も先ほど飲ませていただきましたが、とてもおいしかったです。深谷市など北西部にはあまり来たことがなかったのですが、自然がたくさん残っていて、(撮影現場の)神社も素晴らしい雰囲気で驚きました」と語った。
栄一のいとこで、後の妻となる女性・尾高千代役の橋本さんは「もう1カ月半がたったという実感はまだないのですが、重大なシーンを先に撮っていたりするので、そこに至るまでのお互いの関係を想像したり、自分の中で積み重ねなきゃいけないものが多いのが大変でした。ただ、演じている千代ちゃんがすごく可愛らしい女の子なので、とても楽しいです」とコメント。
「神社が好きでよく行きますが、ここ(撮影現場となった神社)は、とてもお気に入りになりました。子供時代、神社の裏や森の中を不思議なものに会いたくて探検するように、昔はもっと神秘的なものに親近感を持っていたのではないでしょうか。ここにいると(千代が)子供の時からそうやって育ってきたんだろうな、という想像が膨らんできました」と話していた。
「青天を衝け」は、“日本資本主義の父”と称される渋沢栄一が主人公で、朝ドラ「風のハルカ」(2005年度後期)「あさが来た」(2015年度後期)などの大森美香さんが脚本を担当。「緻密な計算」と「人への誠意」を武器に、近代日本のあるべき姿を追い続けた渋沢の生きざまを描く。
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