良いこと悪いこと
最終話 真犯人、だーれだ?
12月20日(土)放送分
福原遥さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「舞いあがれ!」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第3回(10月5日放送)で、歌手のさだまさしさんが担当している“語り”の役どころが、ドラマの舞台の一つ、長崎・五島列島の名物「ばらもん凧(だこ)」だということが明らかになった。さださんは、キャラクターを強く打ち出すタイプのナレーションではないため、「楽ですよ。舞のおじいちゃんみたいな感じで見ていればいいので」とリラックスして臨んでいるようだ。
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「ばらもん凧」とは、五島の福江島を代表する民芸品の一つで、子どもの健やかな成長や厄払いを願って、端午の節句に揚げられる。「ばらもん」とは荒くれ者、元気ものを意味する方言「ばらか」から来ているといい、兜(かぶと)のしころをくわえた鬼が鮮やかに描かれている。さださんは「五島で育った人にとっては、子どものころからいつも身近にある凧で、五島らしさを表すものといえばこれ、という象徴的なものです」と「ばらもん凧」について紹介した。
今年3月まで放送されていた朝ドラ「カムカムエヴリバディ」に平川唯一役で出演したさださんは「(朝ドラには)2年連続の出演となります。『こんなに続けて出ていいのかな』とも思ったのですが、僕は長崎県出身ですので、五島列島が舞台になると伺い、ご縁を感じてお受けしました」とコメント。
自身の朝ドラの思い出として「中学2年生のときに『おはなはん』(1966~67年)にハマって以来、視聴者として『連続テレビ小説』を見続けています」といい、「朝ドラはいつの世も、その時代が抱えているものを拾い上げてくれるので、『ご時世』がはっきりと見えますよね。なるべくたくさんの視聴者の方に満足していただけるように番組を作るのは、大変だと思いますよ。そのナレーターですから、責任は重いです。ツッコまれないようにしなきゃ(笑い)」と話している。
収録では「最初の方は、演出の方から『もうちょっと明るいとどうなりますか?』とか、『もうちょっと押したらどうなりますか?』『もう少し“さだまさし”を出したらどうなりますか?』とか提案をいただいて、お互いに探りながらやっていました。いいところで綱引きができていれば最高ですよね」といい、「『聞いて分かる』ようにするのはとても難しいです。僕は九州人でイントネーションが怪しいので、『アクセント辞典』を常に携帯して、鼻濁音などにも気をつけています」と明かした。
見どころとして「五島の景色は美しいし、お話にはちょっとホロッとさせられるし。登場人物はみんな、情に厚い、温かい人たちなんだけれど、それぞれに生活の苦労もあるし、情の行き違いもある。よかれと思ってする災いもある。意外な人が助けてくれたりもする。作り手が『見据えているもの』がちゃんとしている作品です」とアピールし、「長崎らしさがとてもよく出たドラマだと思います。『地元枠』として登場する医師役にもご注目ください。『あ~、長崎や~』って。ホーム感がばっちり出ます(笑い)」と“お楽しみキャスト”のヒントも語っている。
「舞いあがれ!」は“ものづくりの町”として知られる東大阪と、自然豊かな長崎・五島列島が舞台。さまざまな人との絆を育みながら、「空」に憧れるヒロインが「飛ぶ」夢に向かっていく、挫折と再生の物語だ。同局の土曜ドラマとして2020年1月に放送された「心の傷を癒すということ」などで知られる桑原亮子さんのオリジナルで、共同脚本として、嶋田うれ葉さん、佃良太さんもチームに加わる。
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