舞いあがれ!:悠人が久留美にプロポーズ! 制作統括が語る「2人らしい」場面の舞台裏 

NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」第123回の一場面(C)NHK
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NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」第123回の一場面(C)NHK

 福原遥さん主演のNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「舞いあがれ!」(総合、月~土曜午前8時ほか)。3月28日に放送された第123回で悠人(横山裕さん)が久留美(山下美月さん)についにプロポーズした。いつもの東大阪の公園でのプロポーズについて、舞台裏などを同作の制作統括・熊野律時(くまの・のりとき)さんに聞いた。

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 ◇交際からプロポーズに至るまで

 久留美がフライトナースになるために長崎に行くタイミングで、交際を申し込んだ悠人。

 3月23日放送の第120回で悠人は「将来のことちゃんと考えてるから。仕事のことと違うで。俺たちのことや」と久留美に真剣に伝えていた。

 第123回では、長崎から休暇で帰ってきた久留美は、夜の公園で悠人と並んで話をしていた。長崎になかなか来られないという悠人に、久留美は落ち込んだような表情を見せる。

 悠人が「なんや、さみしいんか?」と聞くと、久留美は「大丈夫やって。私も忙しいしな。一人でも楽しくやれる」と強がる。悠人は「ええことや。どうせ人間なんて一人で生まれて一人で死んでいくねん」といつも通りひねくれ気味に答えた。

 だが、悠人はおもむろに立ち上がり、「そやけど、長い人生、50年ぐらい2人で生きんのも悪くないかもな」とつぶやき、驚いた久留美が立ち上がって手袋を落とすと、それを拾いつつ、ポケットから指輪をすっと取り出し、「一緒に生きていきたい。結婚しよう」とストレートにプロポーズした。

 久留美は「ずるいねん。こんな時だけ直球って……。『はい』って言うしかないやんか」と笑顔でプロポーズを受け入れた。

 SNSでは「ド直球のプロポーズに感動しました」「どうか幸せになってほしい」と祝福のコメントが上がった。

 ◇2人共、気恥ずかしさもありつつ

 熊野さんは「悠人と久留美らしくて、すてきでしたね」とプロポーズシーンを振り返る。

 「悠人が今までで一番ストレートに優しさや気持ちを出していた。本当に久留美もうれしそうだったし、すごく温かいシーンになった。撮影を見ていたスタッフも『(2人)良かったね』という感じになりました」と語る。

 指輪を渡すというのは台本に書いてあったが、「それをどう渡すかは現場で」作り上げていった。

 熊野さんは「悠人は拾った手袋とカップを置いて、すっと指輪を差し出した。一連の仕草の柔らかくて優しい感じ、すっと(さりげなく)やっているところを見ると、本当に悠人という人は根はすごく優しい人で、思いやりのある愛情深い人なんだなということが、端的に表れていた。あの一連の流れるような仕草がとてもすてきでカッコよく、横山さん、すごいなと思いました」とたたえる。

 現場での2人の様子は「少し気恥ずかしさもありつつ、ここまで少しずつ2人が積み上げてきたものがあるので、感慨深いものがあって、お互い一緒になれることをかみ締めながら演じてらっしゃいました。互いにうれしくて、幸せな気持ちになって演じてらっしゃる感じがしましたね」と明かした。

 悠人と久留美について、「本当にお似合いの2人だし、それぞれ大変なこともあったけれど、2人ならではの形で、お互いに支え合って生きていくんだろうなというふうに将来が見えて、とても大好きなシーンになりました」と手応えを語る。

 「舞いあがれ!」も残りわずか。ラストは舞(福原さん)が“舞いあがる”ことができるのか。ラストシーンまでしっかり見届けたい。

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