北村匠海:「何も言わずともキャッチしてくれた」二宮和也の“洞察力”に驚き 「あんぱん」清と寛が重なる瞬間も

連続テレビ小説「あんぱん」第59回の一場面(C)NHK
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連続テレビ小説「あんぱん」第59回の一場面(C)NHK

 今田美桜さんが主演を務める連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」(NHK総合、月~土曜午前8時ほか)で、のぶ(今田さん)の幼なじみで後に夫となる柳井嵩を演じている俳優の北村匠海さん。第59回(6月19日放送)では、空腹で倒れた嵩の前に幼い頃に亡くなった父・清(二宮和也さん)の幻影が現れた。ドラマ初共演となる二宮さんの印象について、北村さんに話を聞いた。

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 「あんぱん」は、やなせたかしさん(1919~2013年)と暢さん(1918~1993年)夫婦がモデル。2人が出会い、あらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどりつくまでを描く、生きる喜びが全身から湧いてくるような「愛と勇気の物語」となる。

 二宮さん演じる清は、出版社を経て新聞社での海外赴任時代に病死。文学や絵に造詣が深い、嵩が大好きな父。劇中での登場は、幼い頃の嵩(木村優来君)や千尋(平山正剛君)、妻の登美子(松嶋菜々子さん)と家族そろってあんぱんを食べる回想シーンのみだったが、第59回では、成長した嵩の前に幻影として現れ、「お前は父さんの分も生きて……みんなが喜べるものを作るんだ」と語りかけた。

 北村さんはこのシーンを振り返り、「僕は清さんの前で、微々たる変化で少しずつ子供の頃の姿勢に直していっていたんです。座り方を体育座りにしたり、しゃべっているニュアンスや上を見る視線の感じで子供の頃の嵩に似るといいなと思って」と明かす。

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 「嵩が清さんと過ごした時間は、記憶もないような子供の頃だけ。その頃の思い出を清さんに感じてもらえるといいなと思ってやったのですが、それを何も言わずともキャッチしてくれたのがすごく印象的でした。二宮さんが監督との会話で『嵩はどんどん子供になっていくじゃないですか』ってサラッと言っていて、『バレた』って思いました(笑)」

 嵩の育ての親となる清の兄・寛(竹野内豊さん)と、清が重なる瞬間もあったという。

 「二宮さんと竹野内さんって似て非なるものになると思うんですけど、不思議と重なる部分というか、『やっぱり兄弟だな』っていうのを感じる瞬間があって面白かったです。清さんの言葉の節々や戦争に対する思いから、寛さんとの血のつながりを感じましたし、嵩にとって本当のお父さんは清さんだけど、心のお父さんは寛さんだという感覚があります」

最新の人物相関図が公開! “復活”のヤムさん、見た目まったく変わらず? 新たに加わった名前は2人

連続テレビ小説「あんぱん」の最新の人物相関図(第16週~) (C)NHK
連続テレビ小説「あんぱん」の最新の人物相関図(第16週~) (C)NHK

 新たな人物相関図がドラマの公式サイトなどで公開された。7月14日に始まる第16週「面白がって生きえ」からの相関図で、同週の予告にも登場していた妻夫木聡さん演じる八木信之介、阿部サダヲさん演じる屋村草吉が“復活”している。

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「あんぱん」登場人物紹介

「あんぱん」とは

 「あんぱん」は、「アンパンマン」を生み出したマンガ家、絵本作家のやなせたかしさん(1919年~2013年)と、暢さん(1918年~1993年)夫婦がモデル。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどりつくまでを描く、生きる喜びが全身から湧いてくるような「愛と勇気の物語」となる。

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