ばけばけ:“母”フミの複雑な感情を表現 池脇千鶴の演技を視聴者称賛「圧倒された」「心情が痛いほど伝わってくる」

連続テレビ小説「ばけばけ」第35回の一場面(C)NHK
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連続テレビ小説「ばけばけ」第35回の一場面(C)NHK

 高石あかりさんがヒロインを務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」(月~土曜午前8時ほか)の第35回が11月14日に放送され、トキ(高石さん)の母・フミを演じる池脇千鶴さんの演技に、視聴者の注目が集まった。

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 家族にヘブン(トミー・バストウさん)の女中であることが知られてしまったトキ。さらに司之介(岡部たかしさん)、フミ、勘右衛門(小日向文世さん)に、物乞いとなったタエ(北川景子さん)の存在も知られてしまった。トキがタエのことを黙っていたことについて家族が問おうとした矢先、三之丞(板垣李光人さん)が松野家を訪れる。

 三之丞は「やっぱり自分の力で稼いだお金じゃないと……」と言い、トキから受け取ったお金を返そうとする。このお金はトキが亡き父・傳(堤真一さん)から預かっていたものだと説明すると、フミは「違います」と即答し、「ヘブン先生からもらった20円のうちの10円よね?」とトキに問いかける。

 トキは一度は否定するが、「物乞いになってしまわれたおば様をお救いしたくてお渡ししました」と認める。続けて、「あの仕事を引き受けたのもうちの借金のためではなく、おば様のあのお姿を見てしまったからです」と明かすと、フミは「そげかね」とつぶやき、家を出ていく。

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 トキは慌ててフミを追いかけ、「ごめんなさい」と謝罪。フミが「おタエ様のためならラシャメン(洋妾)になってもええと思った……」「生みの親のためなら体を売ってもええと……」と感情をぶつけると、トキは「全部違う! 全然違うけん! 生みとか、育てとか、そげなこと関係ない!」と否定し、「みんな家族のためだけん!」と言い放った。

 そのやり取りを聞いていた三之丞は「家族から外してほしい」と言い、自分の力でタエを救いたいと話す。トキは「今そげなこと言ってる場合だないけん!」と三之丞を叱った。

 はっきりしない態度の三之丞に、フミは「言っちょくけど、もらわんはないけん。おトキが覚悟を決めて稼いだこのお金、三之丞坊ちゃんでももらわんは許さんけん!」と告げる。三之丞が「も……もらいます」とつぶやくと、フミは「『頂戴いたします』でしょ!」と一喝。三之丞は「頂戴いたします!」と答え、トキに「ありがとう」と頭を下げた。

 フミは、トキが異人のもとで働くことに猛反対している勘右衛門に「おタエ様のためにも、おトキにヘブン先生の女中、続けさせてもよろしいですね?」と問いかける。トキの覚悟を目の当たりにした勘右衛門は、「明日から……持っていきなさい」と木刀を手渡した。

 SNSでは「今日の回の池脇千鶴さんすごかった。産みの母親に対する消えない劣等感が、一気に吹き出した表情だった」「演技に圧倒された」「フミの心情が痛いほど伝わってくる。この人あっての松野家」「本当に母の迫力を感じた」「号泣してしまった。高石あかりさんと池脇千鶴さん。すごい女優さんだなぁ」といった声が上がっていた。

朝ドラ「ばけばけ」最新の人物紹介図が公開! トキの「父」「母」「祖父」変わらず、傅の名前も 新キャラは1人

NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の人物紹介図 (C)NHK
NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の人物紹介図 (C)NHK
NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の人物紹介図 (C)NHK
NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の人物紹介図 (C)NHK
NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の人物紹介図 (C)NHK
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