仕事と恋に奮闘しながら、夢に向かって真っすぐ生きる主人公・成川佐奈（永野芽郁さん）たちの成長を描く連続ドラマ「ユニコーンに乗って」（TBS系、火曜午後10時）。佐奈がCEOを務める教育系スタートアップ起業「ドリームポニー」のムードメーカー・夏井恵実を演じるのは歌手の青山テルマさんだ。初の連ドラレギュラー出演で、本格的な演技も初挑戦となった青山さんは、「日々成長と日々反省を繰り返しながらも、すごく楽しんでいます」と話す。撮影を通して感じたことを青山さんに聞いた。

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　「ユニコーンに乗って」は、「ラジエーションハウス～放射線科の診断レポート～」「Night Doctor（ナイト・ドクター）」（共にフジテレビ系）などの大北はるかさんのオリジナル作。自ら起業した教育系スタートアップ企業「ドリームポニー」のCEOを26歳の若さで務める佐奈のもとに、ある日突然、会社の雰囲気とは全く異なるおじさんサラリーマン・小鳥智志（西島秀俊さん）が転職してきたことで、佐奈の仕事や恋の環境が一変して……というストーリー。

　アーティストとしてソロ活動を行う青山さん。まさか連ドラ出演のオファーが来るとは思っていなかったといい、「（演技の）プロの方々の中に新人が私一人で、撮影前はすごく緊張しました。できるだけ足を引っ張らないよう頑張っています」と振り返る。

　自身が先頭に立ち、「よし、やるぞ！」とスタッフを引っ張る役どころを意識しているというアーティスト活動。そんな青山さんが、ドラマの撮影現場では、主演の永野さんをはじめ、西島さんら先輩俳優たちの背中を見て勉強している。「グループに入った感覚というか。こんなにたくさんの人たちと同じ方向を向いて、作品を作るということが初めてなので、それがすごく楽しいですし、新たな刺激になっています」と明かす。

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　青山さん演じる恵実は、帰国子女で語学堪能なエンジニア。父親がアメリカ人で、考え方も生き方もはっきりとした性格だ。恵実を演じることで、青山さん自身もパワーをもらっているといい、「明るくて、天真爛漫（らんまん）。ストレートな言葉を発して、すごく前向きで。“夏井恵実”としていると、何事でも前向きに考えられるので、彼女に救われることが多いし、元気をもらうことが多い」と話す。

　そんな青山さんを、永野さんは、撮影現場のムードメーカーであると語っていた。また、西島さんや、前原滉さんは、青山さんを“魅力の塊”であると話していたことを伝えると、青山さんは「びっくりしました。そう思ってもらえているんだ、とすごくうれしかったです」と喜びを語る。

　7月5日放送の第1話は、永野さんと一緒に見たといい、「（視聴者の反応は）どうなんだろう？って緊張していたら、芽郁ちゃんが『一緒に見る？』って言ってくれて。私の家に芽郁ちゃんが来てくれて」と明かす。「二人で『このシーン、こうだったよね』と言いながら見て。そうやって一緒にものづくりできる仲間がいて、同じ熱量で同じ方向を見ることができるのは、表現者として一番幸せ」と笑顔を見せる。

　ドラマの撮影現場での“差し入れ”に対する反応も楽しいという。「アーティストの現場だと、差し入れをいただくと楽屋の所に並べられていく形なんです。ドラマの現場だと、『はい、カット～』ってなった後、『みなさーん！　聞いてください！　誰誰さんからクリームパンの差し入れ入りましたー！」と“コール”みたいなアナウンスが入って。みんな『いえーい！』『ありがとー』みたいな感じで（笑い）。そのアナウンスを聞きたすぎて、差し入れをしています」と話す。

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　「この業界で15年やっていますが、初めてやることに対してオファーをくださるチャンスって、なかなかないと思う」と話す青山さん。連ドラ初出演というチャレンジについて、「やっぱり怖いし、緊張するし、どうなるんだろう？って思うけど、やってみないとわからない。自分自身に自信はないけれど、いろいろなことに飛び込んで、一つ一つに楽しみを見つけることがすごく好きなので、その気持ちを大事にしようと思って今回やらせてもらっています」と思いを明かす。

　ドラマの中でもたくさんの“チャレンジ”が描かれているが、「自分もこのドラマとともにチャレンジしているので、もちろん大変ですけど、すごく楽しいです！　みんなと会うのも、演じているのも楽しい。何かに真剣に向き合っているのも楽しい。ありがたいなと思っています」と話す。

　女優業については、「この作品が最初で最後」という気持ちで臨んでいる。「どれだけ大変なのかっていうのも身にしみて感じています。主演の方なんて特にガチリスペクトしかない！　私の中で『全ドラマ応援中！』という感じです。これからも全員応援！というスタンスでいたい」と語っていた。