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山本舞香:「おむすび」で朝ドラ初出演 オファーに喜びも「なんでだろう!?」 橋本環奈との再共演は「いてくれて心強い」

連続テレビ小説「おむすび」で矢吹沙智を演じる山本舞香さん(C)NHK

 俳優の橋本環奈さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おむすび」(総合、月~土曜午前8時ほか)で、神戸栄養専門学校の結の同級生・矢吹沙智を演じている山本舞香さん。朝ドラ初出演となる山本さんが、出演が決まった時の思いや、演じる役について語った。

 ◇朝ドラ初出演「「お話をいただいたときは、え!?」

 「おむすび」は、NHK連続テレビ小説の第111作。元号が「平成」に変わった日に生まれたヒロイン・米田結が、福岡でギャルと交流したあと、あるきっかけから関西で管理栄養士を目指す……という“平成青春グラフィティー”。NHKのドラマ「正直不動産」などで知られる脚本家・根本ノンジさんのオリジナル作品となる。

 山本さんは「お話をいただいたときは、え!?って(笑)。うれしいなとは思ったんですけど、朝ドラに呼んでいただけると思っていなかったので、なんでだろう? と疑問でした。現場に入ってしばらくたってから『沙智はもともと山本舞香で書いている』と脚本家さんがおっしゃっていたと聞いて、『もっと早く言って!』って感じでした(笑)。でも、そう言っていただけてすごくうれしかったです」と語る。

 ヒロインの橋本環奈さんとは、2022年公開の映画「カラダ探し」で共演して以来の仲だといい、「環奈と一緒にお仕事できることもすごくうれしかったです。初めての朝ドラだったので、環奈がいてくれて心強いなと思いました」と明かす。

 ◇沙智を演じる上で「怒るレベルを考えた」

 山本さん演じる沙智は、高校時代は有名な陸上選手で、当時はまだ珍しいスポーツ専門の栄養士を目指しているという役どころ。山本さんは「栄養学校メンバーのみんなは本当に栄養士になりたくて入学していますが、中でも沙智は難関と言われる『スポーツ栄養士』を目指してる子。自分の経験を踏まえた上でスポーツ栄養士を志しているから中途半端にやりたくないし、結を冷たく突き放したりもするんです」と説明する。

 「結と仲良くなりたいのか、壁を作ってるのかわからないようなところが難しい役だなと思いました。まだ10代の女の子だし、子供ながらに大人びようとして、栄養士になりたくて必死にもがいてるっていう感じですね」

 劇中では、結と沙智が衝突する場面も描かれるが、「ギャルの格好して登校する結も結だけど、突っかかっていく沙智も沙智。わざわざ『なめてるの?』って言うところとか、無視すればいいし、話しかけられたら冷たく返せばいいのに、ずっと結を気にかけていて。心のどこかで結と仲良くなりたいと思っているのかなとも取れますよね」と話す。

 「もうちょっと口数少なくてもいいなって思っていましたが、良く言えば、沙智は自分の気持ちをちゃんと言葉にして伝える人なので、悪く言えば、おせっかいのうるさい人になってしまうから、そのさじ加減が難しかったです。演じる上では、怒るレベルを結構考えました。ここで怒りすぎたら後がきかないなとか。だから、台本と向き合う時間がすごく長かったですね」

 ◇神戸ことばに初挑戦「中途半端にはやりたくない」

 鳥取県出身の山本さんにとって、神戸ことばはとても難しかったといい、「中途半端にはやりたくないので、ずっと音源を聞いていました。でも、口に出してみるとまた全然違うんです。ことば指導の先生につきっきりで居ていただいて、頭の中が神戸ことばでいっぱいでした。(森川役の)小手さんだけ標準語でずるいな! って(笑)」と語る。

 「視聴者の方に『全然方言できてないじゃん』って言われるのも悔しいし、かといって、完璧に方言ができているわけじゃないのもわかっているから芝居で魅せたいし……っていう葛藤がすごくありました。やりきれてるのかなあという不安と闘いながらの撮影でした」と振り返る。

 「私は集中していると周りから不機嫌だと思われちゃうけど、『大丈夫よ! みんななんとかやりきってるから!』ってメークさんが声をかけてくださったり、いいスタッフの方たちばっかりですごく助けられました。環奈が座長としていい雰囲気を作ってくれていたのも助かったし、『やっぱりすごいな!』と思いましたね。方言には苦戦しましたが、今回神戸ことばの役ができて、すごくいい経験ができたと思っていますし、これを今後生かせたらいいな、自分の中でひとつ強みができたなと思っています」

 最後に、見どころについて「結の大きな成長が見られるのがこの栄養専門学校編。人に対して、自分に対して恋人に対して、結の中で当たり前だった考え方がどんどん変わっていく、その力添えを沙智たちがやっているような、大人になっていく結の手助けを沙智たちがしている感じが見どころです」とアピール。

 「後半になるにつれて、結、沙智、カスミン(湯上佳純/平祐奈さん)、モリモリ(森川学/小手伸也さん)の絆が深まっていきますし、ひとつのことをみんなでやるっていうのはどの仕事でも大事なことだから、全く違う性格の子たちとどうやってうまくやっていくかっていうのを、視聴者の方々にも見ていただけたらいいですね。神戸ことばは……頑張ったのですが、あんまり期待してほしくないかな。まあ、ここは許してやろうかなぐらいの優しい気持ちで私の方言を見てください(笑)」と呼びかけた。

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