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解説:「光る君へ」まひろに「なんかうるさい、この人」の藤原妍子役 話題の19歳・倉沢杏菜の“横顔”

大河ドラマ「光る君へ」で藤原妍子を演じる倉沢杏菜さん (C)NHK

 吉高由里子さんが主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(総合、日曜午後8時ほか)。10月13日放送の第39回「とだえぬ絆」では、藤原妍子を演じる倉沢杏菜さんの姿が視聴者の注目を集めた。今年4~5月に同局の「夜ドラ」枠(総合、月~木曜10時45分)で放送された「VRおじさんの初恋」で、ツインテール女子高生を演じて話題となった倉沢さん。その“横顔”を紹介する。

 ◇芸能界入りのきっかけ 7月期は「ビリオン×スクール」にも

 倉沢さんは2005年03月18日生まれの19歳。2021~22年にかけて現在の所属事務所が開催していた役者オーディション「レプロエンタテインメント30周年企画『主役オーディション』」がきっかけで芸能界入り。夜ドラ「VRおじさんの初恋」では、主人公・遠藤直樹(野間口徹さん)が操作するアバターで、直樹のVR世界での姿・ナオキに扮(ふん)した。

 7月期の連続ドラマ「ビリオン×スクール」(フジテレビ系)にも出演。ゼロ組の生徒の一人で、承認欲求が強くて「パパ活」に手を染める“スクールカースト1軍女子”の松下リナを好演した。

 「光る君へ」が初の大河ドラマ。演じる妍子は、藤原道長(柄本佑さん)と嫡妻・倫子(黒木華さん)の次女。東宮・居貞親王(のちの三条天皇、木村達成さん)の妃となるが、東宮がはるかに年長であることに不満を抱く。キラキラした贅沢な衣装や道具が好き。

 倉沢さんは、妍子について「派手好きで自由奔放な人物です。強く楽しく生きていそうですが、実はすごく孤独感や満たされない気持ちを抱えながら生きている方だと思いました」とコメント。

 「父である藤原道長が藤原家を繁栄させていった、いわゆる藤原家全盛期の最中で、その裏の苦悩を体現したような人物だと思います。孤独を感じたりそれを何かで埋めようとしたりする人間味あふれる姿が、人の心はいつの時代も変わらないのだなと気づかせてくれます」と印象を語っている。

 ◇「表情がうるさい方」だとよく言われる?

 倉沢さんの初登場回となった第36回「待ち望まれた日」(9月22日放送)では、特に見せ場はなかった妍子だが、直近の放送の第39回「とだえぬ絆」では、倉沢さんいわく「自由奔放」な一面が顔をのぞかせることに。

 姉の彰子(見上愛さん)が、まひろ(吉高さん)と学問に励んでいるところに、あいさつにやってきた妍子。 居貞親王の妃になることが決まったが、自分よりも18歳も年上の東宮のことを「年寄り」呼ばわり。さらには「私たちは父上の(政の)道具にございます」とはっきりと口にする。

 その発言が行き過ぎたものと感じたのか、そばで聞いていたまひろは「そのようなお言葉は、ご自身を貶められるばかりかと存じます」と妍子に諭すように話しかけるが、妍子は「なんかうるさい、この人」と聞く耳を持たず、頬を膨らませた。

 妍子自身、ここでは理解を得られないと思ったのか「あ~あ、分かりました。楽しく生きてみせまする」と話を終わらせるも、その自由奔放な言動に対して、SNSでは「年寄り連呼w」「年寄りは年寄りw 手厳しいwwww」「はっきり言うなあこの子」などと視聴者は反応。「ぶっちゃけガール」「めっちゃ毒舌道長次女」「次女はなんかいい感じに強そう」と熱い視線を送った。

 同シーンを見れば分かる通り、コロコロと変わる豊かな表情も倉沢さんの魅力の一つ。

 以前のインタビューで「よく言っていただけるのは、表情がうるさい方だと(笑)。それは人に言われて気づいたことなのですが、このお仕事をしていく中ではすごく武器になる、と言っていただけることも多いので、チャームポイントと言えるのかもしれません」と語っていて、今後も、期待通りに妍子をチャーミングに演じてくれそうな予感がする。

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